困っていること
「わがままな子」「乱暴な子」「やる気のない子」といった誤解や勘違いをされがちな子どもたちは、自分をうまくコントロールできないことに悩んでいます。
・漢字の読み書きが苦手
・計算に時間がかかる
・忘れ物が多い
・先生や友だちの話を最後まで聞けない
・衝動的でカッとなりやすく怒りがなかなかおさまらない
・予定変更が受け入れられない
・相手の気持ちがわからず不快にさせてしまう。
どれも発達障害のある子に見られる傾向ですが、本人が故意にやっていることではありません。
障害があるために、トラブルを起こしてしまうのです。
しかしながら、その障害に気づいてもらえないことや、障害を理解してもらえないことにより、叱られたり、注意されることが多くあり、子どもたちはどうして叱られたのか、理解できず悩み、大きなストレスとなります。
さらに障害の原因を、甘やかされて育てられたからにちがいない、という親の躾や家庭環境にされてしまいがちです。
発達障害は生まれつきの障害で、決して躾や環境の問題ではありません。
親自身もどう育てていったらいいのか悩むケースも多いので、周りの人のサポートが何より大切といえます。
発達障害のある子はこんなことで困っています
先生の話しがわからず、授業が理解できない。集中力が切れやすかったり、聴覚による認知機能が弱かったりするため、先生の話しだけでは理解できないことが多いです。
そのため学習成果が上がらなくなり、苦手意識を持ったり自信を失ったりして悩んでしまいます。
忘れ物が多く、よく叱られる
注意力、記憶力を維持する機能が弱いために、忘れ物が多くなりがちです。
本人なりに気をつけているつもりなのに、周囲に理解されず、叱られたりしてストレスになってしまっています。
友だちとのかかわり方がわからず孤立する
思いついたことをすぐ行動に移してしまう特性があり、友だちの意見を聞いたり、気持ちを推し量ったりすることが苦手です。
ですから自分勝手と思われがちで、友だちができにくく、集団生活に馴染めない傾向にあります。
感情が抑制できず、パニックになる
自分の思い通りにならないことが起こると、大声で騒いだり、泣き喚いたりしてパニックを起こすことがあります。
一時的な感情の高ぶりをコントロールする力が弱いために、自分でもどうしてよいかわからなくなってしまいます。
発達障害のある子を持つ親はこんなことで困っています
見た目ではわからない障害外見的なものでは判断できない障害であるがゆえに、なかなか障害であることを周囲に理解してもらえません。
発達障害という障害を伝えることは難しく、協力を得難い現実があります。
周囲の偏見
現在では、発達障害という定義は一時期よりは認知されてきたものの、未だに親の躾に問題があると勘違いされることがあります。
また親自身も自分の育て方が悪かったのかと悩むことも多いです。
学校などの協力体制ができていない
発達障害に関してはまだまだ理解が少なく、学校などの受け入れ体制ができていないのが現状です。
先生自身も戸惑ったり、どう対応していいのか悩んでいるケースが多く、親の働きかけが不可欠となります。
どうやって障害を理解してもらったらいいのか、伝え方などに悩んでしまいます。
どうやって対処したらいいのかわからない
障害だとわかっていても、ついつい叱ってしまい、対処のしかたがわからないことがあります。
専門に指導してくれるところがあるのか、どこへ行けばいいのか分からず悩んでしまいます。
障害を受け入れられない
世間一般の人たちが発達障害を理解しがたいように、親自身も境界線が曖昧で、障害なのかどうかの判断がつきにくい場合がほとんどです。
また障害であると診断されても、それを受け入れることがなかなかできません。
発達障害に関して誰に相談していいのかわからない
発達障害の相談窓口など、どこに問い合せていいのかわからない。
診察を受けたくても、何科を受診すればいいのかわからない。
というように高知では、まだまだ発達障害の認知度が低く、窓口で悩んでしまう人がほとんどです。
同じ悩みを持った親たちと交流したい
自分ひとりで悩んでいると大きなストレスを感じます。
同じ悩みをもっている親たちと情報交換したり、気軽に相談できたりする場所がほしいと思っています。
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